ほうれい線ケア
ほうれい線の原因と対策をおさえて、イキイキとした印象の肌を手に入れましょう
目立ちはじめた顔のほうれい 線…その原因と対処法は?
年齢を重ねると共に気になってくるのが、ほうれい線。顔のなかで最も目立つシワで、長く深く刻まれることで、見た目年齢が一気に上がってしまいます。特に長いマスク生活で気づいたら以前より目立つようになっていた…という人が急増中! 実年齢よりも老けて見えることを防ぐために、ほうれい線の原因と今からできる対策をご紹介。
ほうれい線とは小鼻の脇からあご先に向かってできるシワのこと。目のまわりや額などのシワとは違って加齢や乾燥だけではなく、骨格や筋肉の影響を受けるため、進行には個人差があります。SNSでの写真投稿などがきっかけで見た目に敏感になり、20代から悩まされている人も…。そのほうれい線の進行は実は3段階あります。まずは自分の肌がどのフェーズなのかチェック!
1.ほうれい線の始まり
乾燥が進んで表情ジワが現れやすくなった状態。まだたるんでいないのに、笑ったときに薄いラインが見えるのが最初のサイン。最近ではマスクの使用で20代などの若い世代にもみられます。
2.ほうれい線の進行
乾燥だけにとどまらず、紫外線による真皮層のコラーゲンやエラスチンにダメージが起こり始め、ハリ不足やゆるみが進行。ほうれい線がより目立つように。
3.ほうれい線の定着
40代以降になると紫外線に加えてホルモンの影響も加わり、コラーゲンが減少しエラスチンが変性。また表情筋の衰えなどで、ほうれい線が2本に増えたり、深く長くなる。
このようにほうれい線は進行していくものですが、小ジワや表情ジワと違って最終的には真皮層までトラブルが起こるのが特徴。フェーズの早い段階で気づき、ケアをしていくことが進行を遅らせる鍵に。
このようにほうれい線は進行していくものですが、小ジワや表情ジワと違って最終的には真皮層までトラブルが起こるのが特徴。フェーズの早い段階で気づき、ケアをしていくことが進行を遅らせる鍵に。
ここ数年はマスク生活が続き、皮膚が押さえつけられるだけでなく、摩擦による刺激や乾燥も問題に。さらにマスクをすることでついつい無表情になってしまうため、表情筋が衰えている人も多い傾向にあります。またSNSの多様化に伴い、ますますスマートフォンの使用時間が増え、うつむく時間が長くなったことで顔の肉がさらに下がり頬がたるみやすく…。こういった現代のライフスタイルでは、ほうれい線が進行しやすい環境にあるのです。
最近の研究では、20代でほうれい線の状態がフェーズ1であっても、真皮のコラーゲンにダメージが起こっている人が認められているという事実も。つまり若いシワと思っていてもあなどれないということ。
最近の研究では、20代でほうれい線の状態がフェーズ1であっても、真皮のコラーゲンにダメージが起こっている人が認められているという事実も。つまり若いシワと思っていてもあなどれないということ。
1. ほうれい線の始まりには、スキンケアと保湿を徹底させる
ほうれい線の始まりは肌の乾燥! まずは肌が乾燥しないように徹底的に保湿をしましょう。天然保湿因子に似た成分が配合されている化粧品で顔全体に水分を補い、乳液やクリームで油分の膜をつくることで肌にやわらかさが出て、ハリをキープ。特に口もとは肌を引き上げるようにつけるのがポイントです。またマスクを長時間使用した日は、ローションの重ねづけやコラーゲンやレチノールなどを含むスキンケアを使って、より念入りに保湿対策をしましょう。
2.シワ専用のコスメ
表情ジワがほうれい線のように見えるときは、シワ改善有効成分の入った医薬部外品でのケアがおすすめ。現在、レチノール(ビタミンA)、ニールワンに加え、2017年にSK-IIがニコチン酸アミドWとしてシワ改善効果の認可を取得したナイアシンアミド(ビタミンB3)の3つが認可成分です。表皮のターンオーバー、ヒアルロン酸産生促進、真皮層のコラーゲン産生促進、エラスチンの過剰な分解を抑制することでシワ改善効果が認められています。
3.紫外線ケアで予防
紫外線のUV-Aは肌の内部まで浸透し、コラーゲンなどの肌組織にダメージを与え、シワやたるみの原因をつくります。日焼け止めは毎日欠かさず塗るようにしましょう。UV-Aの防止効果を表すのはPA(Protection Grade of UVA)で+の数が多いほうがカット効果が高くなります。日本での最高値は++++。
4.フェイスマッサージでほうれい線をケア
マスク生活で表情が乏しくなり、表情筋が衰えたり、顔の筋肉がこってしまっている人も。スキンケアの際に顔のマッサージを意識するのもおすすめです。血行やリンパの流れも促され、真皮の働きもスムーズに行われ、たるみのケアもできるようになります。以下の3ステップをご参考に。
1. パール粒大のクリーム、またはマッサージクリームをとり、額、頬、アゴにのせ、顔全体にやさしくなじませます。人差し指と親指の間を使い、アゴから耳側に向かって頬をやさしくなで上げ、リンパの流れを促します。このとき上むきに持ち上げるように意識するのがポイント。その後、おでこを軽く押し上げます。
2. 口元、目頭の下から耳側へ、顔全体を外側にむかってやさしくなでるようにマッサージします。
3. クリームが完全に浸透するまで、手のひらでやさしく押さえて終了。
5.ライフスタイルの見直し
睡眠不足、栄養バランスの乱れは、肌の乾燥につながり、ゆくゆくはシワやほうれい線の原因に。良質な睡眠を心がけ、バランスのよい食生活を心得ましょう。またスマートフォンでうつ向き姿勢が続くと、顔の肉が下がりやすくなり、顔も無表情になって表情筋が衰えます。姿勢を意識し、気づいたら口角を上げるなどして表情筋に働きかけるのもポイントです。
20代~60代のそれぞれの年代でシワの進行を調べたところ、どの世代も10年後には同じくらいずつシワが増加していることがわかりました。つまり20代でも安心していてはいられません。年齢にかかわらず、まずはケアをスタートさせることが、進行のスピードをゆるめる第一歩に! そしてほうれい線を予防するにはエイジングを防ぐのも大切です。エイジングケアに関する記事もチェックしてみましょう。
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